

先日、13年間乗ってきた2013年式の日産セレナ ハイウェイスター S-HYBRIDから、T33型エクストレイルへ乗り換えました。
新しい車にはとても満足しています。
エクストレイルは以前から一度乗ってみたいと思っていた車でもあり、実際に乗り始めてみても「買ってよかった」と思っています。
ただ、車そのものには満足している一方で、
「購入までの進め方は、もっとこうすればよかった」
という後悔がいくつか残りました。
特に50代になると、車は数百万円単位の非常に大きな買い物です。
老後資金のことも考え始める年代だけに、数万円、場合によっては数十万円の違いも無視できません。
そこで今回は、私が実際に車を買い替えて感じた3つの後悔を書いておこうと思います。
これから車を買い替える50代の方に、少しでも参考になれば嬉しいです。
もともとは車を買い替える予定ではありませんでした。
2026年9月にセレナの車検があったのですが、6月頃までは、
「今回も車検を通して、もう少し乗ろう」
と考えていました。
13年乗ってきましたが、愛着もあります。
ところが妻と今後のことをいろいろ話していく中で、今回の車検を機に買い替えることにしました。
わが家には犬がいます。
災害が起きた場合、犬を連れて避難所で長期間生活することは難しいだろうと考えているため、車を一時的な避難場所として使う可能性も考えています。
そのため最初は、今までと同じミニバンを中心に検討しました。
まず見に行ったのがトヨタのヴォクシーでした。
ところが、私たちが訪問した販売店では残念ながらあまり良い印象を持てませんでした。
もちろん、これは私が訪問した店舗での個人的な体験であり、トヨタ販売店全体について言っているわけではありません。
ただ、こちらとしては数百万円の買い物です。
さらに車検までの時間も限られていました。
納車が車検に間に合わない可能性を考え、今回はトヨタ車を候補から外すことにしました。
実際、トヨタ公式サイトでも、工場出荷や納車時期は生産状況や販売店の受注状況などによって変わると案内されています。
昔のように「車を買うと決めれば比較的すぐ納車される」と考えないほうがいいのだと、今回初めて実感しました。
参考:トヨタ自動車「工場出荷時期・納車時期の目処について」
https://toyota.jp/news/delivery/
次に、13年間乗ってきたセレナの新型を見に日産へ行きました。
私が訪問した日産販売店では、1店舗目も2店舗目も非常に丁寧な対応でした。
同じ数百万円の買い物でも、販売店によってこれほど印象が違うのかと感じました。
当初はそのまま新型セレナを購入するつもりでした。
ところが日産には、もう一台ずっと気になっていた車がありました。
エクストレイルです。
災害時の車中泊などを考えるとミニバンのセレナのほうが使いやすい。
それでも「昔から一度エクストレイルに乗ってみたかった」という気持ちがあり、最終的にはエクストレイルを選びました。
ところが、1店舗目で出してもらったエクストレイルの見積もりは、想定していた予算をかなり超えていました。
「欲しいけど、この金額はちょっと厳しいな……」
そこで一度冷静になり、別の日産販売店にも行ってみることにしました。
2店舗目では、グレードや装備を見直し、さらに値引きもあって、最終的に予算内に収めることができました。
そこで購入を決めました。
ここまではよかったのですが、問題はここからです。
車検まで時間がなかったため、購入を急ぎすぎてしまいました。
一番の後悔はこれです。
昔の感覚では、
「車を決めたら、そんなに待たずに納車される」
というイメージがありました。
しかし今は違いました。
私のエクストレイルも、契約してから納車まで約2か月かかりました。
日産公式サイトを確認すると、2026年8月28日時点でエクストレイルの工場出荷時期の目安は「1~2か月程度」と案内されています。
参考:日産自動車「工場出荷時期目処」
https://www3.nissan.co.jp/siteinfo/product.html
車検には何とか間に合いましたが、かなりギリギリでした。
今振り返ると、
「車検の半年前くらいから本格的に動けばよかった」
と思っています。
時間があれば、もっと多くの車を試乗できたかもしれません。
販売店もさらに回れたでしょう。
見積もり比較もできました。
そして、次に書く「下取り」についても、もっと余裕を持って動けたと思います。
今回、私が特に後悔しているのがこれです。
13年間乗ったセレナを、そのままディーラー下取りに出してしまいました。
もちろんディーラー下取りは楽です。
新しい車の購入と今の車の売却を一緒に進められるので、時間がない私にとっては助かりました。
ただ、今になって思うのです。
「せめて買取専門店1社だけでも査定してもらえばよかった」
と。
何もしなかったわけではありません。
車を買い替える前に、ネットで見つけた「複数の会社から査定してもらえる」という一括査定サービスに登録しました。
ところが登録直後から、電話が次々とかかってきました。
電話。
また電話。
また電話。
正直、私はこれでうんざりしてしまいました。
もちろん電話で各社と交渉することが苦にならない人なら、一括査定は便利だと思います。
一度の入力で複数社を比較できるのは大きなメリットです。
一方で国民生活センターも、一括査定サイトなどに入力した情報をもとに複数の買取業者から勧誘を受ける場合があることを案内しています。
参考:国民生活センター「増加する中古自動車の売却トラブル」
https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20230322_1.html
私の場合は、この電話攻勢で一括査定を続ける気力がなくなってしまいました。
では、もう一度同じ状況になったらどうするか。
今なら最初から何社も対応しようとはせず、まずは自分が対応しやすい買取店や査定サービスを利用して、愛車の査定額の目安を確認すると思います。
例えばガリバー、ソコカラなどの買取サービスで査定してもらう方法もありますし、電話対応が苦にならないなら複数社を比較する一括査定という選択肢もあります。
大切なのは、
「自分の車がだいたいいくらなのかを知らないまま、ディーラーの下取りだけで決めない」
ということだと思います。
価格.comの車買取情報でも、買取業者によって査定基準や買取価格が異なるため、複数業者の見積もりを取って比較することが勧められています。
実際に掲載されている査定実績を見ると、同じ車でも買取業者によって数万円から数十万円の差が出ているケースがあります。
参考:価格.com「車買取・中古車査定」
https://kurumakaitori.kakaku.com/kuruma_kaitori/
もちろん、必ずディーラーより高く売れるとは限りません。
でも、例えば買取店で「○○万円」という査定額が出ていれば、ディーラーとの商談でも、
「他ではこの金額でした」
という比較材料になります。
私はこの「基準となる金額」を持っていませんでした。
ここは本当に確認しておけばよかったと思っています。
ただし、今回調べていてもう一つ重要だと思ったことがあります。
査定額だけを見て業者を決めるのも危険だということです。
国民生活センターには、中古車売却について、契約後の減額、キャンセル料、代金が振り込まれないといった相談も寄せられています。
さらに、車の売却は原則としてクーリング・オフの対象ではありません。
そのため、
といったことも重要です。
参考:国民生活センター「車を売る際は要注意!中古車の売却トラブル」
https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20240618_1.html
私自身が次に車を売るときには、「一番高い会社」だけを見るのではなく、安心して取引できるかも含めて判断するつもりです。
3つ目の後悔が、新車の見積もりです。
今回は日産の1店舗目の見積もりが予算を超えていたため、2店舗目へ行きました。
2店舗目では希望する予算内に収まったため、
「これなら買える」
と思い、その場でかなり購入する気持ちが固まりました。
でも今考えると、
「あと1店舗だけ見積もりを取ってもよかったかな」
と思っています。
同じメーカー、同じ車種でも、販売店によって条件が完全に同じとは限りません。
車両価格や値引きだけでなく、
などを含めて総額で比較する必要があります。
県をまたいで販売店を比較すると、サービスやオプションの価格に違いがある場合もあります。
また、価格.comなどを見ると、実際に購入を検討している人の価格情報や口コミなども確認できます。
すべてを鵜呑みにする必要はありませんが、自分が提示された見積もりが大きく相場から外れていないか確認する材料にはなると思います。
今回の経験を踏まえて、もし私がもう一度車を買い替えるなら、次のように進めます。
① 車検の半年前くらいから情報収集を始める
まず納期を確認し、車検から逆算します。
② 今乗っている車の査定額を確認する
ディーラーへ行く前、もしくは商談初期に買取店などで査定してもらい、自分の車の価値の目安を知っておきます。
③ 候補車を最低2~3店舗で比較する
車両本体価格だけでなく、オプション、保証、コーティング、メンテナンス費用などを含めた支払総額で比較します。
④ ディーラーの下取り額と買取査定額を比較する
数万円の差なら、手続きが楽なディーラー下取りを選ぶという考え方もあると思います。
逆に大きな差があれば、買取店への売却を検討します。
⑤ 時間に追われた状態で契約しない
今回の私の最大の反省点です。
時間がないと、
「もうこれでいいか」
となってしまいます。
数百万円の買い物だからこそ、比較する時間を最初から確保しておくことが大切だと思いました。
ここまで後悔ばかり書きましたが、誤解してほしくないのは、
エクストレイルを購入したこと自体には満足している
ということです。
13年間乗ったセレナからの乗り換えなので、運転支援や静粛性、装備など、いろいろな部分で時代の進化を感じています。
昔から乗ってみたかった車でもあります。
だから「エクストレイルを買わなければよかった」という後悔ではありません。
後悔しているのは、
「もっと時間をかけて買い方を考えればよかった」
ということです。
50代になると、車の買い替えについても若い頃とは少し考え方が変わりました。
これから定年が近づきます。
老後資金も準備しなければいけません。
住宅ローンや教育費など、家庭によってはまだ大きな支出も残っています。
そんな中で数百万円の車を購入するわけです。
だからこそ、
「数万円くらいならいいか」
ではなく、確認できることは確認しておいたほうがいいと思います。
今回の私の場合、
この3つをやっておけば、購入後のモヤモヤはかなり少なかったと思います。
これから車を購入する方、特に車検をきっかけに買い替えを考えている50代の方には、
「まだ時間があるから大丈夫」と思わず、少し早めに動いてみること
をおすすめしたいです。
そして今乗っている車を下取りに出す予定なら、契約前に一度だけでも査定額を確認してみる。
売るかどうかは、その金額を見てから決めても遅くありません。
私はそれをやらなかったので、
「もしかしたら、もう少し高く売れたのかな」
という答えの出ない疑問が今でも残っています。
次に車を買い替えるときには、今回の失敗を必ず活かしたいと思います。